| ■ ID | 600 |
| ■ 種類 | 学会発表 |
| ■ タイトル | 綾瀬川断層の中期更新世以降における平均変位速度 |
| ■ 著者 | 松島紘子
東京大学大学院 須貝俊彦 東京大学大学院 水野清秀 (独)産業技術総合研究所 杉山雄一 (独)産業技術総合研究所 八戸昭一 埼玉県環境科学国際センター 大森博雄 東京大学大学院 |
| ■ 出版元 | |
| ■ 出版年 | 2006 |
| ■ 誌名・巻・号・年 | 日本地球惑星科学連合2006年大会、平成18年5月15日 |
| ■ 抄録・要旨 | 埼玉県鴻巣市からさいたま市にかけての地域には、北西-南東方向に延びる綾瀬川断層が存在するが、同断層全体の変位の実態は明らかになっていない。そこで、本研究では埼玉県内で掘削した100〜200m級のボーリングコアならびに柱状図データを使用して、綾瀬川断層の中期更新世以降における10万年オーダーでの上下変位の特徴を明らかにした。
その結果、海洋酸素同位体ステージ（以下、MISと呼ぶ）11とMIS9の海成層の堆積頂面の高度は、MIS11では上盤側で-65m、下盤側で-130mとなり、さらにMIS9では上盤側で-40m、下盤側で-90mとなった。MIS11及びMIS9における海成層の堆積頂面の形成時期をそれぞれ420ka、330kaと仮定すると、MIS11とMIS9以降の平均変位速度はいずれも約0.15m/kaとなり、綾瀬川断層は40万年前以降、活動が概ね等速で継続してきたことが判明した。 |
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